
BIOGRAPHY
曽根麻央 (そねまお)
千葉県流山市出身|1991年6月10日生まれ
千葉県立小金高等学校|バークリー音楽大学修士課程 首席卒業
ピアノとトランペットを自在に操る「ジャズ二刀流」として世界的に注目を集めるマルチインストゥルメンタリスト。演奏家、作編曲家、プロデューサーとして、ジャンルを超越した国際的な活動を展開している。
音楽一家に生まれ育ち、三味線奏者の祖母、ジャズ喫茶の元オーナーの祖母という環境下で、幼少よりクラシック・ピアノに親しむ。8歳でルイ・アームストロングに感銘を受けトランペットを始めると、9歳で日野皓正やレイ・ブライアントと共演。高校3年時には前田憲男、猪俣猛との共演を経て若くしてプロデビューを果たした。
2010年、米バークリー音楽大学に全額奨学金で入学し、タイガー大越、ダニーロ・ペレス、ジョン・パティトゥッチ、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルックらに師事。在学中からニューポート、モントレーなど世界有数のジャズ・フェスティバルに出演する。2014年に首席で卒業後、2016年には同大学修士課程の第1期生として最優等(Summa Cum Laude)で修了。その間、2014年「国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション」優勝、世界最高峰の「セロニアス・モンク・国際ジャズ・コンクール(現ハービー・ハンコック・インスティテュート)」にて世界13人のセミファイナリストに選出、2016年Amsterdam「Keep an Eye 国際ジャズ・アワード」優勝など、学生時代から国際舞台で確固たる評価を確立した。また同年(2014年)には、地元である千葉県流山市より「ふるさとづくり功労賞」を授与されるなど、国内外でその活躍が広く認められている。
2017年にはニューヨークのブルーノートやワシントンD.C.のブルースアレイといった名門クラブに出演し、続けて2018年、全曲セルフプロデュースによる2枚組アルバム『Infinite Creature』でメジャーデビューするなど、国内外で精力的な活動を展開する。以降、バンド・プロジェクト作品として『Brightness of the Lives』(2022年)、初のソロ・ピアノ作品として『Plays Standards』(2023年)を続けて発表。2025年には、自身の音楽的歩みの集大成ともいえるジャズとラージアンサンブルの融合作品『Eight Little Pieces』をリリースするなど、多才なアウトプットを続けている。
また、作編曲家として過去にダニーロ・ペレス、ウェイン・ショーター、テリ・リン・キャリントンといった巨匠たちのプロジェクトへ参画。2022年にはフランスで伝記本『Mao Soné, le jazzman deux en un(曽根麻央:二人一役のジャズマン)』(Christian Soleil 著)が出版されるなど、世界的にも特異な存在感を放っている。
近年は映像作品や国家プロジェクトにも深く関わり、活動の幅を飛躍的に広げている。主演を務めた映画『トランペット』(ケヴィン・ヘフリン監督)では、劇中音楽の総合ディレクションも担い「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」での観客賞をはじめ国際映画祭で多数受賞。2024年のNetflixシリーズ『さよならのつづき』では、ピアノ監修や劇中ピアノ曲の作編曲を担当。主演・坂口健太郎氏、生田斗真氏への1年にわたるピアノ・演技指導に加え、メディアやSNSで「天才」と絶賛された珠玉の劇中曲を手がけ大きな話題を呼んだ。また、EXPO 2025 大阪・関西万博の開会式にて演奏を披露するなど、その活動はスクリーンや大舞台へと広がった。
津軽三味線奏者・浅野祥とのデュオユニット「MAOSHO」としても活動を開始し、『米節/HIBIKI』をエイベックスより配信リリース。曽根のオリジナル楽曲「HIBIKI」はMBS「お天気部」2025年秋のテーマ曲に選ばれるなど、伝統と革新を交差させる独自の表現を追求。
2026年7月には、声明・弦楽器・ジャズを融合した革新的な音楽ステージ「響」の音楽監督を務めた。同年、MAOSHOでアメリカデビューを果たし、日本の伝統音楽とジャズを融合した新たな音楽を世界へ発信。さらに「鼓武士」では、日本文化の魅力を現代的なサウンドで表現し、国内外で高い評価を得ている。エデュケーターとしても後進の指導にあたるなど、その多角的な才能への評価は尽きない。
ジャズ評論家の児山紀芳氏が「日本のジャズ界を、ヨーロッパのジャズと張り合いながら(※あるいは“渡り合いながら”)さらに高い次元へ持っていってくれる」と語った多大な期待を背負い、曽根麻央はジャズの新たな地平を切り拓き続けている。